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『とんぼ』夏の深煎りブレンド

もうすぐ7月ですね。
季節のブレンドは、春のブレンド「風光る」から夏のブレンド「とんぼ」へと変わります。

店の前には海へと続く水路がある。
僕はその水路を「川」と読んでいる。
それは幼少期にそこで虫籠を首からぶらさげて自分の背丈の倍以上もある大きな網を持って駆けまわっていたあの頃の記憶が今も鮮明に残っているからだ。

水辺という場所は何故あんなにもワクワクするのだろうか?
特に春から夏にかけて、いつも僕はこの水路で遊んでいた。

桜の花びらが流れてくる3月末から4月頭が水遊びシーズンの開幕。
どこからともなく毎年やってくる燕たち。
大きなカエルもザリガニもいたし、海が近いから淡水生物だけでなくて海の生き物もいた。
メダカとハゼが一緒に泳いでいる姿はあの頃の僕のスタンダードだった。

夏になると「シオカラトンボ」がたくさん飛びはじめる。
時々は「オニヤンマ」や「ギンヤンマ」もいるにはいたけど僕が一緒に遊んでもらったトンボのほとんどは「シオカラトンボ」だった。

イカの塩辛を初めて見た時には、その姿形が「シオカラトンボ」に似ているからそう言う名前なんだと本気でそう思っていたくらいだ。(どうでもいい話し)

そして8月のお盆が過ぎたあたりから、あんなにたくさんいた「シオカラトンボ」にかわって「赤トンボ」が姿を見せ始める。
その光景は幼少期の僕にとっての夏の終わりを意味していた。

その川の向こうで犬たちは今日も昼寝をしている。

夏のブレンドはタンザニアとマンデリンとその両方と比較すると少しだけ焙煎度を抑えたガテマラをアフターミックスしました。

幼少期の夏の記憶を回想しながら『とんぼ』と名付けました。